2012年6月24日日曜日


思えばプロダクトデザインを学びながらプロダクトデザインに対する「好き」がこれ程希薄なのは、
それ以上に絵や工芸や彫刻に刷り込まれた人影の魅力に取り憑かれているのだ。
ものを見るというよりはその術を見ている。

あたらしい発想、みたことのない形状、触れたことない質感。
そういうものは一体どういう人間から生まれてきたものなのか。
そこにこれからのデザインが向かうべき方向を指し示すヒントがあるはずだと信じている。

プロダクトデザインも芸術作品も、等しく物凄いエネルギーの結晶のように感じるが、やはり後者の方が10年くらい先を行っている気がする。
生産数が増えれば増える程、安定して生産するための難易度が上がり、その実現には5年くらいかかってしまう。
さらに一旦整備された施設はその後何年も使用される。高度経済成長からバブルを経て、当時投資した設備のモトを取るために
いつまでたっても生まれ変わることができずにいるのだ。


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