2018年4月6日金曜日


2017年6月19日月曜日

フリーフォント「シロメグリフ」DLボタン








イメージ → ことば → 文字 幼稚園の頃、母に連れられて地元のお絵かき教室に通い始めた僕は 高校を卒業するまでのとても長い時間、そのお絵かき教室で絵を描いた それから美大に入るころまで、僕にとって絵画・ことば・文字は まったく別物で、頭の中で切り離されていた でも美大で絵画より広義の”美術”にふれて、絵画・ことば・文字の境界は 次第にあやふやになった 世界はとにかくいろんな形で区切られているけれど そんなのいらない そもそも世界のあらゆる存在に明確な境界なんて無いし もっと自由にイメージを楽しめばいいと思った。 シロメグリフは、イラストを文字に割り当てて キーボードで文字を打つようにイラストを吐き出せるようにしたもの 解読表があれば、メッセージとして読むこともできる 今までたくさん絵を描いてきたけど 一度発表した絵はその時点で旧作になり、あまり日の目を見ることはなくなる それってなんだかせつないと思った 僕にとっては全部の絵が、ノートの切れ端に描いたちいさなメモですら 愛しいたいせつな絵だから 彼らの居場所をつくろうと思った フォントファイルはパソコンのフォントブックに格納されたら 滅多に消されることはない 写真フォルダだと定期的に整理されてしまうけど イラレやワードでフォントを選んでるときふと思い出してもらえたら嬉しいと思った こうしてシロメグリフに格納されたシロとメロは新しい家でしあわせに暮らすことができた シロメグリフが従来の絵文字やスタンプとちょっと違うところは イラスト自体に音(アルファベット)が割り当てられているところで 絵文字が表意文字だとすれば、シロメグリフは表音文字にあたるのかもしれない 人間は右脳でイメージを処理し、左脳で言語を処理しているそうだ シロメグリフを眺めていると、確かに絵に見えるときと 字として読もうとしているときでは見え方が異なる気がする シロメグリフにはそういう面白さがあると思う アルファベットなどの表音文字はそれ自体に意味をもたない ひらがなカタカナもそう とはいえ「あ」という文字には「あ」っぽい表情があるし 「W」には「ダブリュ~」っていう感じがある これもあまり意味のない区分であるし ちょっと心が柔らかくなったような気持ちになる

2015年9月1日火曜日

CLATREC







モノクロのちから
あさちゃんきみちゃんToiちゃん
みのりさんヨウコ星野くん丸井
CLAT、WOMB関係のみなさま
とても楽しかったですありがとう

遊びにきてくれたみなさん
見てくれてありがとう
声をかけてくれてありがとう
Tシャツ買ってくれてありがとう
人生初のライブペイントでしたが体力的にしんどすぎて
10分に1回のペースで
普通に音楽ききてえライブペイントなんて二度とやらねえV8
などと唱えていましたがみなさんの温かく時に厳しい視線を
背中に感じながらなんとか完成させることができました
楽しかったと言ってくれる人がいてマジで涙がでた
こんなに幸せなことはないです

あんなにしんどかったけど自分で思ってたより
ずっとずっと楽しかったみたいで仕事が憂鬱です
音楽は素晴らしい

かえちやんありがとう
続けるマシーン。


↓ 追記しました!みてね



































写真撮影/編集/提供 荻原楽太郎(http://raku-taro.tumblr.com/)

楽太郎よ…マジで完全に感動してしまった
ライブペイントに向けて僕とかえちやんは何度か打ち合わせをしたり
練習をしたりして、お互い無知だったので紙の大きさから画材から
そもそもなに描くのかとか2人で描く意味はとか
当日にはクソ巨大で女の子ひとりで運送するにはあまりに重いB1ケントボードx6を
かえちやんに運ばせたりスズケンくんに運ばせたり(笑 ほんとにありがとうね)搬入やら準備やら
なんかやってるうちにあっという間にお客さんが入り始めて
描き始めてみたら頭の中で用意してたイメージと全然違うのが描きたくなってしまって
音楽もどんどん盛り上がってきてtwitterの絵描きさんが遊びに来てくれてびっくりして
友達もたくさん来てくれて、何度も絵から離れて見るんだけど
自分の絵はずっと真っ白だったしかえちやんは順調に描き進めていてマジで焦った
CLATのメンバーを描きたくなってしまったりV8を描きたくなってしまったり
いままでの人生で、受験より頭使って興奮して絵を描いたのは渋谷WOMBという場所と
CLATの音楽と見られているという状況とあとやっぱかえちやんの才能がそこに結集してたってのがでかい

というようにライブペイントの面白さはその過程にこそあるんだと!
どうしても出来上がった絵は強いからそっちに意識が行ってしまっていたけれど
おれは2015年の8月30日に素晴らしい体験をしたんだ!という感動を
楽太郎の写真が教えてくれました。

あらためて! みんなありがとう! この次はモアベターよ!


しろめ










高解像度版 https://www.dropbox.com/sh/9h5zox1rqmwgooc/AACPiXeGH06GbzVi-sBzcpfTa?dl=0








2015年8月2日日曜日

SAD COMMUNICATIONとヴィレッジヴァンガードとそれから







Photo by Wataru Yamamoto
Model かえちやん / 水蓮寺・J・さひろ




もうこの写真だけで十分に大事件であってこれ以上望むことはないです。

この写真は、僕の作品がヴィレッジヴァンガードお茶の水店様で取り扱って頂けることになり、
皆様にお伝えするために、写真家の山本渉さんにお願いし、モデルをかえちやんと水蓮寺・J・さひろさんに
お願いし、僕はTシャツをつくり、いくつもの巨大な彗星が一夜お茶の水に堕ちて出来上がった新しい星。
すべてのはじまりはPOLTAの尾苗愛さんからの一通のMV制作依頼メールで、
思い切り走ったらこの夜に立っていました。
この写真は僕自身のシロとメロの物語の記録であり、
あけたらしろめと山本渉とかえちゃんと水蓮寺・J・さひろで制作した新しい作品であり
目の前の壁を思い切り突き破って新しい宇宙に飛び出すためのナイフです。

そう。細々とですが、僕が夜な夜な制作したTシャツやトートバッグを

ヴィレッジヴァンガードお茶の水店様で販売して頂いています。その上には
POLTAの1stアルバム「SAD COMMUNICATION」が展開されています。
このCDは僕がデザインを担当させて頂き、全ページ隅から隅まで、POLTAの音楽とは、
CDというメディアの価値とは、言葉の価値、音楽の価値、絵の価値とは、とか
僕なりの答えをやっぱり毎晩毎晩走り続けながら少しずつ捕まえてぜんぶ書き記しておきました。
CDは日本全国のCDショップで取り扱われ、とても沢山の人の目に触れることになりました。
怖いけどやり残したことは何もないです。
初めてCDを買ってブックレットを宝物のように毎日眺めていた中学生の自分に
お前はデザイナーになったぞとようやく言えるようになりました。

この際だからはっきり書くけどタキタサキに出会わなければ僕は絵を描いていませんでした。

メーカー勤めのインハウスデザイナー1本でやっていた、そういう運命も普通に予定されていました。
展示をすることもなければ、いま一緒に活動している仲間に出会うこともありませんでした。
絵には、創作物には、コミュニケーションには、ひとりの人間の運命をつき動かす力があるって
身をもって信じてしまったからこの戦いが終わるのは多分もっと何年も先。
思えば3年の間にけっこうたくさん絵を描いて、それに一番突き動かされているのは自分。。。
とうに出発地点は見えないくらいに山奥深くまで転がってきて
道中思い返すと素敵な人との出会いばかり、感謝と恩返しの日々です。
人生上の一大事といえば最高のパートナーと婚約したこと。
どこまでも遠くへ行ける気がします。

それから


やりかけのことが沢山あるのでそれを順番に打ち上げていきます。

そうしている間にすぐまた素晴らしい事件が起きます、これはほぼ確定していること
何日も眠れないくらい眩しくてどきどきする事件です、はやくみんなに報告したいです、
ありがとうって。
僕は絵を描いてシロとメロをもといた世界に還してやらなくちゃならないから冬までたくさん絵を描きます、
それを11月に藤井さんと展示します。ここのところずっとグループ展続きでしたがこんどはゆっくりじっくり
描かなくてはならないものを描きます。全部ひとりごとですが、あの人やあの人やあの人の喜ぶ顔を、
あの人とあの人とあの人を感動させる計画を、あの人といつか笑って握手ができるように。












TOKYO(2015)















2014年1月28日火曜日





















シロの日記


2067.2.8


父さんとお母さんが家に帰らなくなってから半年が経った。
僕は学校も部活もさぼって機械をいじっている。
父さんの部屋には壊れた通信装置とか
スピーカーとかが転がっていて
僕はそれを分解して直したりしている。

倉庫で埃をかぶっていたレコード
まだ手動だけど、プレーヤーができつつあって
ビートルズって初めて聴いたけど
あんまり今のロックとかわらない。

僕はあまり父さんとお母さんのことは
心配していない。
今までこんな風に家を空けたことは
一度もなかったけど
きっと海外旅行かどこかに行っているのだろ。
近所のおばさんはおいしいオムライスを作ってくれるし
中学を卒業したら畑でも耕して暮らしたいと思う。

あんなにおしゃべりだった姉ちゃんが近頃すっかり無口になって
窓の外ばかり見ている。家はとても静かだ。








2067.4.15


姉ちゃんは部屋にこもって
ずっと眠っている。
ごはんも全然食べないし、
元気なときはうるさい姉ちゃんだったけど
静かすぎるので気持ち悪い。

そこで気を利かせた僕は父さんの通信装置を改造して
ラジオを作ってやった。もしかして天才なのかもしれない。

NHKとかJ-WAVEとか全然きこえないんだけど
なんか音楽は聞こえるから姉ちゃんにあげようと思う。
そういえば姉ちゃんて昔から歌うの好きだけどデタラメな鼻歌ばかりだ。
好きな歌手とかいるんだろうか。











2067.6.22



嫌な季節。雨上がりの結晶は
年々ぶ厚くなるけど屋根とか大丈夫なのか。
先生がレコーダーをくれた。
フィールドレコーディングは気晴らしにいい。

相変わらず元気ない姉ちゃんだけど
ときどき機嫌がいいときがある。
ラジオが気に入ったらしい。
つかまえてきた真っ白い金魚を可愛がっているときも元気
ヤカンで暮らすのは、ちょっとかわいそうなのでは。











2067.8.29



きょう不思議なことが起きた。
ツクイの森で木に登って
森の音を録っていたら
遠くからピアノがきこえて
姉ちゃんにそっくりな誰かが
森の奥でピアノを弾いていた
ように見えたんだけど
テープ何回聞き返しても見つからなくて
モヤモヤしている











2067.11.5



ラジオから流れたピアノ
どこかできいた気がするんだけど
思い出せない