絵を描く理由
自分はプロダクトデザイナーだ。
プロダクトデザイナーになりたくて予備校に通っていたし
大学もプロダクトデザイン専攻を卒業して、メーカーに就職して、プロダクトデザイナーをやっている。
プロダクトデザインの中でも一番好きな音響機材のデザインをやっている。
なんかめっちゃ恵まれている。
でも絵を描きたい。
プロダクトデザインの絵だけじゃないのを、
うまく説明できないけれどペン握るとデザインじゃない絵をもっと書きたいと思う。
なんか硬くない絵を。硬い絵ばっかし描くための手じゃねーよと思っている気がする。手がね。
理由は単純で、プロダクトデザインの絵って基本的に外には出さないし、
そもそも絵自体は製品をつくる途中の設計図だから絵画じゃない。
だから自分の絵を描いて、自身の存在感を誰かに認識されたいという気持ちとか、
気持ちのいい絵が描けたときって本当に気持ちいいから、
そういう子供じみた動機で絵を描いている。
かわいい絵
かわいい絵を描く理由はメッセージをストレートに伝えるため。
かわいいというのは愛でることができるという意味で
かわいくないことは、理解できなかったり恐ろしかったりすることで
ノイズが多い状態なんだと思う。
だからかわいいと感じられる時は、声が人に伝わる状態になっているんだと思っている。
そういう状態になって初めてその一段奥にあるメッセージみたいなものが浮き出てくる
そういうタイプの表現が自分には合っていると思う。
速い絵
会社員が自主制作に費やせる時間は短い。
この1年間は、短時間でいかに強度を出せるかについて試行錯誤してきた。
だいぶ前にデザインの速度とか言って(http://aketara-sirome.blogspot.jp/2012/03/blog-post_22.html)
線の太さとか平面構成について考えたんだけどけっこう的を得ていたと思う。
あの頃より速く描けるようになってきた。
ちょうど一年前に書いたこの記事では主に紙に向かってからの話をしているが、
最近は紙に向かっていないときの行動が作品の強度に与える影響について
フニャフニャ考えている。
やっぱり知らないものは描けない。
旅に出たり、レコーディングしたりね。
タンブラーを見て新しいものや古いものを吸ったり
ツイッターや展示を見て流行を見たり、いつでも外に繋がっている
インターネットさまさまだ。
あと最近
共同アトリエを借りた。
めちゃ通っている。
家よりいる。
家より寒いから寝れなくて捗ったり
人がいて緊張するから捗ったりする。
さっちゃんのライブがほんとにほんとによかった
ライブでは自身の話や曲の話をたくさん話していた。
同い年で、うたを歌って生きている平賀さち枝を知る程に
焦ったりしてつらくなる。春風のような人でメロディがとても暖かい。
負けたくないししばらく勝手にシンパシーを感じながら応援する
個展をしたい欲求がめちゃ高まりつつある。
こないだの居酒屋スタイルではなく、
あれも楽しかったけど。
こんどはほんとに一人で
美術を楽しんでもらえる空間をつくりたい。
次の発表に不可欠なのが音。
レコーディングした音を設置したい。
たぶんアニメーションとあわせることになる。
大きな空間をつくる大きな絵も描きたい。
アトリエの日々が始まって、どんどん見えてきた。
がんばるぞ
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