2012年6月24日日曜日

もの


ものの価値と情報の価値の境が曖昧になっている

自身を省みても、日々の欲求のうち、ものの購買意欲の割合が歳を重ねる毎に減っているのは間違いない。
かつてものに対する情熱の在った部分を穴埋めしているのはインターネットの情報だ。
それは銀座でウィンドウショッピングをするより遥かに手軽に、高速に、知的欲求を刺激する。

情報とはなにかと考えてみると、言葉も画像もすべてインターネット上にあるものは人の手によって作られたものであるから、
PCという小さなおもちゃ箱に好きなものを好きなだけ詰め込んでおけば、大抵の物的欲求は満たされてしまうではないかと思う。
そういう時代なのだと。

製品をつくり、販売して生計を立てる自分たちにとってこれは大きな障壁である。
当然の話だが新しい製造業のあり方、その実現すべきビジョンとあらすじは、これから主体となる人間が考える他無いのだ。

日々続々と排出され続ける新製品の渦の中で。
家電量販店のまばゆい光の中で。

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