2012年2月15日水曜日

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よっしゃ今日最高いい絵描けた!なんて気分になれた絵だけが、選抜されて生き残り、インターネットに仲間入りをする。でも数日経つと、なんか弱いなとか、なんかつまんないなとか、なんか硬いなとか、とにかくダメな絵に見えてまた次の絵を描きたくなる。つまり自分が過去に描いた絵は全てダメな絵と思っている。ダメに見えてくるまでの数日間に「見た」ものの影響を受けることは間違いない。今日なんか東京事変のライブを見てきたから、すべてがチンカスに見える。物凄いパフォーマンスに圧倒された。

大学を卒業してから、ようやく絵を描くことに対して素直に向き合えるようになった。(遅い。)不思議なのは、ダメになって忘れ去ったむかしの絵、自分の描いた絵を見返すとハッとなんかいい絵に出合うことだ。まあ自分が描いた絵なんだけど。きっとその理由は描くことの目的が定かでないから。売るわけでもないし、ただ手を動かしたいだけのときもある。描き続けることで生まれるツボのサイクル、おもしろい、見えてくる自分の欲しい絵。
これは仕事とは関係ない話。

仕事で描く絵はまた微妙に次元が違う。描く前から大体描きたいイメージは決まっているから、後で見返しても当時目的が達成できていればOK。達成できてない部分は反省するけど。描けないは失格だからどうしても描く前にイメージを固めることになる。べつにストレスではないが弊害はあるのだろうか。仕事の絵は趣味の絵より楽しい、納期があるから。納期のない制作はつらい、僕には。

趣味の絵と仕事の絵のパラレルワールド混じって怪獣たちが生まれたら本望である。

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